昭和からの記憶の旅

わたしが実際に生まれ育った昭和。冬は火鉢が当たり前。子供たちはどんな遊びをしていたのか。アイスクリームが十円だった時代から現在までを振り返ります

2015-01-01から1年間の記事一覧

第3回  だるまと大木

物心ついたころから、家のなかに「だるま」がありました。それがどういうものか教えられたわけではないのに、すごく怖いものだと感じ、いつも見張られているような気がして、いつ怒りだすのかと、ビクビクしてました。あの大きな顔というか頭なのか、威圧感…

第2回  納豆と生卵で 朝食でした

わたしが六歳まで住んでいたのは、元は長屋だったところです。そのころの食生活についてふれましょう。 毎日必ず納豆と生卵を食べていたような気がします。当時納豆は藁で包んであって、豆腐屋さんが売りに廻ってきてました。納豆を食べない地方もあるようで…

第1回  蓄音機の針はどんなもの? 釘みたいだよ

わたしが幼少期の記憶を遡っていくと、丸い円盤が木の箱の上でぐるぐる回っているのが見えてきます。けっこう速い回転です。虫がかすれた声で鳴いているみたいな音が聞こえます。 SP盤なんですね。戦前からあったレコードです。うっかり落とすと皿みたいに割…